自分なりのスタイル/手法を見つけるという事。

自分の仕事や広告全般について考える事が多い毎日です。クリエーティブだけに限らず、マーケティング上の知識やブランドについての本やウェブサイト、果てはクライアントの商品や業界情報に関してよく読んでいるような気がします。本当は、広告に限らずもっと他の事を勉強しようと思っていたのですが、どうもいったん考えだすと気になってしまい、日々のルーティーンの中で摂取する情報が限られて来てしまっています。これはこれでよくないので、努めて他の情報に触れて行かなければならないと思っていますが・・・。

そのなかでも、クリエーティブの事例を探しそれを自分の知識として体系化して行く為にYoutubeが非常に役に立っています。具体的にどうしているかというと、Youtube上に存在する無数のCMの動画集を自分のパソコンの中に取り組み、それをiTunesにどんどん放り込んで行くという作業です。これが、なかなかすごいことで、CMに限らずYoutubeで自分が「これは面白い!」と思った「ネタ」をじゃんじゃんハードディスクに落として行くので、ここ数週間でiTunesの動画プレイリストがCMだらけになってきています。
ただ、これらをコレクションするのがおそらく重要なのではなく、そこから「何が」「何故」「どうやって」おもしろいのか考えて行く事が大事なのだと思います。その昔、広告業界では今となっては有名すぎる、佐藤雅彦さんがクリエーティブ局に転局した当時は自分で世界中のCMを見比べて「佐藤雅彦選傑作CM集」なるものを作って勉強していたそうです。
当時の佐藤雅彦さんの時と同じ事をするのがずいぶん簡単になってきているので、同じような事をして勉強をしている人はたくさんいると思いますが、そこのタネからいかに多く収穫を得られるか、そしてその収穫を得る為の自分のスタイル/手法を発見するかが勝負となってくると思っています。

INPUTを整理しています。

最近、意識的に時間をかけてやっている事。

自分の見聞きした物の中で「面白いな」と思ったモノを逐一書き留めたり、ブックマークに保存したり、スキャンしてデータ化したり、付箋紙を貼ったり等といろいろ素材を集める事に注力しています。
ただ、それだけだと特に芸も何もないので、それを「整理整頓」する事が重要だと思っています。OUTPUTの為にこの作業を行う事が重要なのは言うまでもないのですが(過去の色々な広告マンが指摘する様に)、単純に自分の集めた種々の情報の断片が整理整頓されていく様を見て行くのはなかなか気持ちいい感覚があります。まるで、自分だけの宝物をつくっていくような。よくつくられたデータベースというのは尊いです。
今後、このデータベースがOUTPUTにつながって行けば良いのですが。なにかをつくらないといけないと、このままでは駄目になってしまうという意識が自分の中で強くあります。怠け心を殺して、なんとか前に進みたいと思います。