仕事の速いインド人


この週末、ブログをアップデートした。

このブログを初めてインストールしたときからずっと、wordpressのバージョンを変えていなかったり、スパムコメントもずっと放置してしまっておりいい加減なんとかしたかったので、重い腰を上げてまずはwordpressを最新版に更新する事から始めて見ようと思ったのだ。

なお、wordpressには「ブログバージョンの自動更新」という大変便利な機能があり、これを使えば一発でタスクが終わるんじゃないかとたかをくくっていたのだが、よくわからないエラーでそう簡単には進まなかった…。

いろいろググったりして、wordpressの設定ファイルをいじってみたり、パーミッションを変えてみたりだとかいろいろ試した見たのだけど、どれもダメ。(実は、数ヶ月前からアップデートを試みていたのだが、スタックし解決できず)

そんななか、突破口は顔も知らないあるインド人によってもたらされた。

自分が持っているドメインのホスティングサービスのサポートに助けを求めたのだ。この体験が面白かった。

ホスティングサービスのサポートと言うぐらいなのだから、メールベースもしくはフォーラムで過去ログを漁るものなのかなと思っていたのだが、最初の入り口はなんと「チャット」。リンクをクリックすると、いきなりテックサポートがネットの向こうで一人待ち構えている。

チャットルームの参加者は私と、そのテックサポートの人だけ。その人の名前で画像検索をかけるとすてきな笑顔のインドの方々の顔がずらりと並ぶ。きっと、インドの方なのだろう。

恐る恐るブログの自動更新ができない旨を伝えると…。

すぐに返事が返ってくるではないか!

twitterだの、facebookだのソーシャルだとかなんとかみんな言っているが、ネット黎明期に覇権を極めたicqなどのようなチャットという久しぶりの一対一のコミュニケーションに軽く感動を覚えてしまった…。

しばらく、チャット上でやり取りした後、個人的なやり取りとなるのでサポート用のメールアドレスにメールを送ってほしいという依頼が来て、初めてメールに移行する。

だが、このメールもまたすごい。どのメールのやり取りも30分程度でばんばん返事が来る。問題の再現性の確認を行ったりで、数通やり取りした後「直りました!」というメールが。

ここまでにかかった時間はほんの数時間。

ここに至るまで、ずっと何ヶ月も一人で四苦八苦していた事を考えるとまさに干天慈雨である。

無事wordpressは最新版にアップデートし、自動アップデートがめでたくできるようになったついでに、wordpressプラグインを追加し、いろいろ手を入れてみた。

でも、こういうのを見ていてすごいなと思う。出てくるテックサポートの人がインド系の名前なので、インドのどこかにサポートセンターがあるのだと思うのだけど、世界中からそれこそ矢のように飛んでくる技術的な質問にすべて答えるだけの専門性と語学力があり、しかもそれが日本だろうが、アメリカだろうが、どんな時差でも24時間対応する。

やっている人たちも相当なプレッシャーの中でやっているはずだ。事実、自分がチャットで話していたときも、横から他ごとの設定がうまく行かない怒ったアメリカ人が乱入してきて、割と乱暴な言葉遣いをしながら(店員に文句を言う客という姿は万国共通だ)テックサポートの人にあたるのだが、それも華麗にかわして、問題を解決していた。

リアルタイムのチャットとはいえ、やっぱり人間と人間の対応だと自分は思うので、こういう場でもキチンとリスペクトを持って相手には接するべきだ。対応してくれたインド人スタッフには丁重にお礼を申し上げ、感謝。

また一つ勉強になった一日だった。